県民ってなんだ
千葉雅也さんという栃木県出身の哲学者がいる。その人の本を読んだら難しくてあまり理解出来なかったけど、ツイッターでときどきつぶやく栃木県の悪口は完全に理解できるの、なんかおもしろい
— 斎藤充博 (@3216) November 21, 2019
千葉雅也さんの『勉強の哲学』という哲学の本を読んだ。流れでなんとなく読めるんだけれども、暫くたつと「どういういうこと?」という感じになる。
つまり読んだけれども理解していない。
なんとなく本人に興味を持って、ツイッターをフォローしてみた。するとときどき栃木県の悪口をツイートしている。これはただの悪口ではない。栃木県出身じゃないと絶対にわからない、栃木県に対する繊細で深い憎しみが見て取れるのだ。
うむ、栃木県の悪口に関しては完全に理解できた。
千葉さんだって本を書くときはきっと「読者にできるだけ理解してもらおう」と思って書いているはずだ。僕も「理解しよう」と思って読んでいた。しかしテーマが難しいと、やっぱり理解するのは難しい。
その一方で、栃木県民の悪口は理解しようと思わなくても、同郷ということで理解できてしまう。
このことがおもしろいし、なんだか悲しい。どうせなら逆(悪口は理解できずに哲学の内容を理解したい)がいい。でもそうはいかない。
県民っていったいなんだんだ……? という気分になる。