ふしぎブログ

指圧師・ライター斎藤充博の日記

『賭ケグルイ』の原作者が書いた『2つの夢を叶える方法』がおもしろい

『2つの夢を叶える方法』という本がおもしろかった。書いているのは、今大人気のギャンブルマンガ『賭ケグルイ』の原作者、河本ほむら。

 タイトルの「2つの夢」とは何か。それは『賭ケグルイ』でのマンガ原作デビューと、司法試験突破。作者はこの2つをほぼ同時期に成し遂げている(デビューが決まったのが2月で、司法試験が5月。)。

 なぜそんなことが可能だったのか……というのはこの本の最大のウリとなる部分なので、ブログで書いてしまうのは良くない。買って読んでみてね。

 

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本筋とは別に、僕は読んでいて気になったところがある。「そもそも作者はなぜそんな事ができると思ったのか」というところだ。

司法試験は超難関だろうが、まだゴールが見える戦いだろう。一方、同時期に作者がやっていたマンガ原作デビューは、終わりが見えない戦い(実際に『賭ケグルイ』の第一話は何度もリライトを繰り返したという)である。

作者は本書の中で終始ロジックをゴリゴリと展開させてゆく。しかし同時進行を決意したところは短く「ネームであれば勉強の合間でも仕上げられると判断した」と書いている。

きっと本人にとって、失敗の可能性がつきまとう「ギャンブル」だったのではないか。もうほとんど作者イコール蛇喰夢子だ。

そう考えると自己啓発書というだけでなく、『賭ケグルイ』の副読本としてもおもしろい。おすすめです。

 

寄稿先を作るにはどうしたらいいのか

ライターの友達とコーヒーを飲んでいて、「寄稿先を増やすにはどうしたらいいのか」という質問をされた。ぼくは寄稿先が多い方だと思う。

でも自分の中でやり方をうまく整理できていなくて「いろいろだよね~」なんて答えてしまった。ごまかしていると思われたかもしれない。

ライターとして寄稿先を増やすにはどうしたらいいか。そもそも、ライターになるにはどうしたらいいのか。自分の考えを書いてみる。

 

実績を作る

ブログを作る。そして自分が書きたいジャンルの記事を書く。おもしろでも、まじめなのでも、なんでも。気楽な気持ちで書いてみよう。

ただし、お金をもらうつもりで書くと良い。気楽な気持ちでお金をもらうつもりで書く、というのは、ライターになる上でまず乗り越えたい矛盾である。とりあえずこれが実績になる。

ライターやったことがない人でも、ライターをしていて新たなジャンルを書きたい人でも、ここから始める。
 

応募する

おもしろ記事だったら簡単。デイリーポータルZの読者投稿コーナーに送ればいい。

オモコロも年に一回くらい新人賞をやっている。そうすると編集者が読んでくれる。

 

寄稿ライターを公募している媒体は意外と多いので、他にも探せばいくらでも見つかる。

アオシマ書店というサイトにライター募集のお知らせ記事が定期的に載るからチェックするのもいいかも。

 

編集者に会う

 直接会って、連絡を交わす方法もある。

ライター交流イベントに行くと、ライターに会いたがっている編集者がすごくたくさんいる。ライターより編集者の方が多いくらいだ。ガンガン名刺交換するといい。

書きたい媒体の中の人に会えたら、後で自分のブログのリンクを添えて書きたいです、と丁寧かつ簡潔にメールをする。

裏技として、編集者の交流会に潜り込むという手もある。ズルいですね。試しにやってみたら、理系学部の女子学生みたいなもので、その場ではわりとモテた。

 

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以上を繰り返すと、寄稿先は増える。ふつうに生活できるくらいまでにはとりあえずいける。

 

ただし、増えすぎるのも考えものだけれども……

 

今はライター業に全然興味がない人でも、急に会社を辞めてフリーランスになりたくなることがあるかもしれない。覚えておくといいかも。

取材は本当にうまくいかない

昨日はライター仕事の取材だった。

 

この間、手品師の人たちが「どこかしら手品は失敗している、それを誤魔化すのがプロ」と言っていたが、それは本当に身にしみてわかる。

 

というのも最近、取材で失敗していることが多い。

・カメラを忘れて取材先に借りる

・取材に行ったら正面の壁一面にクライアントの競合製品がズラリ

・動画を撮っていたはずなのに一切記録されていなかった

などなど。

僕みたいな体験型の取材だと、完全にうまくいくことの方が珍しいかもしれない。これも手品師の人たちと同じかも。

昨日の取材も微妙に失敗しているんだけど、気付かれないように書けるだろうか?

「相手は自分と同じかも」と考えるだけで緊張が減る

唐突にコミュニケーション術みたいな事を語り出そうと思う。

 

僕はわりと人見知りで、初対面の人と話すのは、かなり緊張する方だ。

ところが指圧師になってしまった(なりたくてなったんだけどさ)。

密室で、二人きりで、初対面の人と話をしなくてはいけない。

そうじゃない場合もあるけど、そういうシチュエーションはすごく多い。しかもマッサージを好むのは、女性が多い。

考えただけでも胃が痛かった。

初めての施術をする前には、本当に心が落ち着かなくて、クヨクヨしていた。だけど、お客さんが来る直前でふとこんなことを思いついたのだ。

 

「ひょっとしたら緊張しているのは自分だけじゃなくて、お客さんもそうなのではないか」

 

ピッコーン! である。

 密室で、二人きりで、初対面の人と話をしなくてはいけない、というのはお客さんも同じこと。そういえば、自分自身が初めて個人経営の治療院に行ったときも、かなり緊張をしていた。

そう考えると、自分のやるべき事が見えてくる。お客さんには「人見知りである自分が、他人にしてほしい態度」をとれば良い。

 こう考えると、何もむずかしいことはない。緊張せず普通に接することができた。

 

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この「ひょっとしたらお客さんも自分と同じなのではと考えてみるメソッド」は色々なところで応用が利くことがわかってきた。

例えば……

「仕事の面接に行く。面接でうまくしゃべれるだろうか?」

みたいな時。緊張しますよね。でも相手はこう考えているかもしれない。

「採用の面接をする。相手が採用するべき人間かどうか、ちゃんと見極められるだろうか?」

自分が面接官だったら、絶対にこういうことを考えて不安になると思う。そして、自分を面接するのはそんな面接官だとしよう。うまくやれなくても、粛々とこなしていれば、ちゃんと見ていてくれるのではないか。

 

デイリーポータルのイベントだと壇上でおもしろプレゼンをすることがある。

「ものすごくスベったら、どうしよう」

と思うけど、お客さんも

「このライターがものすごくスベったら、この場にいる自分たちもいたたまれない、どうしよう」

って思っているはず。実際に、客席の緊張感ってそういう気持ちが作り出していると思う。

自分がお客だったら、プレゼンターにはデカい声で内容がわかるように喋ってもらって、笑うタイミングがきちんと表現されていれば、ひねくれずにきっちり笑う。

だから、プレゼンターである自分はそうればいい。

 

その他にも

「商談をしてるが、相手の行っていることの意味がわからない。話を止めて聞き返してもいいものか?」

↓↑

「今自分が一方的に喋っているけど、本当に聞いている人は意味がわかっているのか?」

 

「今自分が編集者に送ろうとしている原稿、つまらなかったらどうしよう」

↓↑

「ライターから受け取る予定になっている原稿、つまらなかったら、どういう言い方をしたらいいんだろう」

と、いろんなところで使える。対人で緊張しそうになったら、一度こういうことを考えてみるといい。かなり動きやすくなる。

 

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ところで、「人が自分と同じ事を考えている」というのは、ただ自分が動きやすくするための設定で、実際にはそんなことはない。世の中いろんな人がいて、いろんな事を考えているはずだ。

しかし、実際にやってみると意外とうまくいく。案外、特定のシュチュエーションにおいてはみんな同じような事を考えるものなのかもしれない。

 

鳥貴族の気になるアイツ


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鳥貴族のバイト募集の画像。この中で、ものすごく気になる人がいる。

 

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これだ。割烹着を着ている人。だって、こんな店員さんは鳥貴族にいない。

 

 この人だけお客さんなのかもしれない。割烹着を着て鳥貴族に来る若い女性のお客さん……。ものすごく変わり者である。

 あるいは居酒屋かあさん(そういうチェーン店がある)からのスパイなのかもしれない。

 

まだまだ鳥貴族は奥が深く、わからないことが多いことがおおいなあ……と思わせる。

 

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さて、気になる人はもう一人いる。

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メガネをずり上げる男性。割烹着に隠れてはしまうが、なかなかキャラ立ちしていると言えよう。冷酷な頭脳派キャラである。

 

戦いに感情は邪魔にしかならない。彼はパソコンを用いて、全てを計算し尽くしている。全ての敵にはそれで勝ってきた。

しかし、最終回で覚醒した主人公に負けてしまう。

その時だ。

彼の頬に流れる一筋の輝くもの。

「バカな……おれが泣いているだなんて?!」

「お前は感情を捨ててなんていなかったんだ。それがお前の、計算ミス」

 

という話です。

最終回ってなんだ

 

 

 

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