寝違えは腋下神経の圧迫で起こるってことはないのでは?
はてブのホットエントリで「寝違えの治し方」が出てきた。 http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3919697.html
ゴットハンド輝という医療マンガ。腋下神経が圧迫されることで寝違えがおこるという。この治し方は僕は初めて聞いた。
でもマンガを読んでみると、おかしなところがある。腋下神経が支配している筋肉は三角筋と小円筋。どちらも首を支える筋肉ではない(マンガの中では三角筋が首を支える筋肉のように描かれている)。
本当にこれで治るのかな?僕が知らないだけで整形外科や理学療法などの世界ではメジャーなやり方だったりするのかな? と思って、「腋下神経」「寝違え」でグーグル検索してみたらwikiの寝違えの項目が引っかかった。
wikipedia「寝違え」 睡眠時の体位によって腋窩神経が圧迫されることによって寝違えの症状が出るとする風説もあるが、腋窩神経の支配筋は三角筋を代表とする肩筋群であり、頸部の回旋と司る斜角筋群とは無縁であるため、疑問が残る。
ウィキには風説と書いてある。解剖学的な解説は、僕が考えたことと全く一緒だ。僕自身の実感としても、三角筋って首からけっこう遠いところにある筋肉で、あれが寝違えの原因となっているとは思えない。ほかに首に直接かかわる筋肉ってたくさんあるし。
で、考えたこと。
これは腋下神経の解放、とかいってもっともらしいことが書いてあるけれども、それが根拠ではないはずだ。たぶん、腕のストレッチをすると理由はわからないけれども寝違えが治りやすくなるということが経験的になんとなく知られていて、腋下神経とか三角筋とかは後付のなにかじゃないのかな。
これで治っている人がいるみたいだから、治療法としてはためしにやってみて損はないと思う。でも、このマンガに出ている「寝るときに腋下神経を圧迫しない」という予防法については???ですね。