ランドセルを寄贈していたら
ピエール瀧が薬物で捕まったら、電気グルーヴの曲がなんだかつまんなく思えてきてしまった。
楽曲に罪があるなかいか、という倫理的な話ではない。 テクノミュージシャンと薬物という取り合わせが凡庸でおもしろくないのだ。
違う犯罪ならよりいっそう電気グルーヴが興味深くなっていた可能性もある。
一体何をやっていたら電気グルーヴはもっと面白くなっていただだろうか?
地面師とかどうだろう。そんなでもないかな。
しばし考えた結果「児童養護施設にランドセルを贈っていた伊達直人の正体がピエール瀧だったら意味がわかんなくておもしろいな」いうことろに至った。
でもこれは犯罪じゃないな……
自分素材のBL小説を書いた話
2年前の冬。僕は『BLって何だかわからないから自分を素材に作ってみた』という本を作った。
世の中で流行っている(らしい)BL。それを理解してみたくて、自らをそこに飛び込ませてみるという試みである。
制作過程で、BLについてだんだんとわかってきた。打ち上げをしたら同人誌の参加者達は最高の笑顔をしていた。読者からは『作ってくれてありがとう』とまでいわれた。
同人誌作りは本当につらいことの連続だった。二度とこんなことやるか! となんども思ったのだ。
しかし、終わってみたらどういうことだ。あのときの苦労がまるでなかったことのようになっている。ここちよい思い出だけがそこにあるのだ。
そんなわけで第2弾『BLを完全に理解したのでまた自分を素材に作ってみた』を制作した。基本的なコンセプトは前回と同じなのだが、一つ大きな変更点がある。今回は僕が自分を素材にしたBL小説を書いたのだ。
僕はまあまあ小説を読む方だと思う(年間10~20くらいは読んでいる、まあまあですよね)。その積み重ねが発揮される形である。
きっとおもしろい小説が書けるぞ……。と、気合い十分に入っていた。
ところが問題があった。日頃僕が読むのはミステリーとかホラーとか、そんな小説ばかりなのだ。死体が出てくることが多い。
さらに、僕は基本的に登場人物がひどい目にあえばあうほどおもしろいと思っている。小説ではないが好きな映画は『冷たい熱帯魚』である。あれはよかった。
そんな僕の嗜好の中に自分自身を送り込んだら、自分がたいそう悲惨な目にあってしまった。ちなみに僕の相手役は玉置さんなのだが、こちらはよりいっそう悲惨な目にあっている。
しかし僕としては小説の中のキャラクター(自分)が悲惨な目に遭って、大満足なのであった。
さて、ここまでは良いのだが、どうしても気がかりなことがある。
同人誌はポツポツ売れているのだが、僕の小説の評判があんまり耳に入ってこない。前作を作ったときにはあんなにみんな「よかった!」って言ってくれたのに。
ひょっとしたらあまりの内容にみんなドン引きしているのかもしれない。ドン引きしないでほしい。僕自身のサービス精神の結果としてあんなストーリーを書いてしまったんだ。
食堂のおばちゃんがサービスでご飯を大盛りにしてくれるみたいな話である。大盛りのご飯、うれしくなるでしょう?
そういえば島田紳助がそんな本を書いていた。
ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
- 作者: 島田紳助
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/05
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 194回
- この商品を含むブログ (127件) を見る
この本が出た当時、僕は会社勤めをしていて、上司に勧められて読んだのだった。島田紳助はそのあと逮捕されて、芸能界から消えてしまったが……。
いや、島田紳助の話はどうでもいいんだ。
読んでくださった方はぜひ感想をつぶやいていただけませんか。
「正直読むに耐えなかった」という感想だったらそれでもうれしい。「こんな大盛りご飯食べきれないよ~」って言われたら、食堂のおばちゃんもニッコリするだろう。そういうものである。
読んでいない人はBOOTHという素晴らしいサービスで購入できるので、今すぐ買ってみてください。
特設サイトはこちら。
感想はメールだったらfushigishiatsu@gmail.com
ツイッターだったらハッシュタグ「#BLを完全」でいただけると。
なにとぞなにとぞよろしくお願いします……。
好きな音楽ができた
最近はずっとマンガを描いている。マンガ制作のいいところは、ペン入れしているときに好きな音楽(あるいはラジオ)を聴けることだ。ライター仕事だとなかなかこうはいかない。
Spotifyがいろいろな音楽を勧めてくれるのだが、その中で超気に入った奴ができた。moe shopというミュージシャンだ。YouTubeでちょっと聴ける。
オタク文化+エレクトロって感じの今っぽい感じの音楽。
妻に聴かせてみたら「チープなperfumeって感じの音楽だね」と言われた。なるほど~。いい表現だなあ。この場合のチープはけなしている言葉ではないのだ。
10代の頃は音楽なんてすぐ好きになってしまった。でも30を超えてだんだん新しいミュージシャンを好きになっていくことがむずかしくなっていっている気がする。
そんな中で好きなミュージシャンができたことはうれしい。Spotifyも便利でいい。
ロートレック荘事件を読んだ
短いミステリーを読みたいと思ってロートレック荘事件を買ってきた。
ミステリーなのであんまり細かく内容に触れられないけど、人間の「悪意」を利用したミステリであると思った。
さすがの筒井康隆って感じ。
FUJIFILM X-T100を手に入れて錆びている物を撮った
新しいカメラを手に入れた。フジフィルムのミラーレスカメラFUJIFILM X-T100というやつである。
なんか撮ってみようと思って、外に出てみたら、信号機が錆びているのに気づいた。
(どっちも標準レンズで撮ってトリミングしたもの)
これだけ錆びているのに機能的には全く問題ないというタフさ。メチャクチャカッコいいな。
住宅街にはこういう掲示板ってよくある。画鋲がむき出しだ。
めっちゃ錆びている。これもまた錆びていても機能的には問題がなく、かっこいい。
なんかだんだん錆というものがキレイに見えてくる。
周りから錆びることがわかる。