ふしぎブログ

指圧師・ライター斎藤充博の日記

『さらざんまい』と解脱と秘密

『さらざんまい』というアニメを見た。アマゾンプライムビデオで見ることができる。

 

三人の高校生がカッパになって、心の交流をしながら、カワウソのおばけと戦う、みたいな話である。このあらすじでは意味がわからないかもしれないが、全部見てもストーリーは基本的に意味はわからない。

 

ただ、意味はわからないなりにもおもしろかったし、感動もした。ポイントは2つ。

 

○欲望を手放すな

このアニメではひたすらに「欲望を手放すな」というメッセージがありとあらゆるところから発生させられる。僕は26歳の頃に会社を辞めて以来、ずっと欲望を手放してきた。欲望を手放すというか、自分の感情を無視しながら物事を進めてきた。それで、なんとか社会生活において軋轢無く過ごしていたのだ。

 

しかし最近それではなんかうまくいかなくなってきた。なにかむなしさを感じることが多い。

 

さらにもう一つ、困ったことがある。悪夢を見るのだ。あの時手放したアレ、みたいな悪夢を見て、大声を出して目が覚めてしまう。一緒に寝ている妻は目を覚ましてしまう。やばいね。

 

そういう状況があるので「欲望を手放さない方がいいんだろうな」というふうに思えた。今ある欲望を大切にしよう。

 

これは仏教のおしえの真逆だと思う。作中で「はじまらない」「おわらない」「つながらない」という状態が出てくる。

 

その状態を回避するべくみんながんばるんだけど、「はじまらない」「おわらない」「つながらない」という状態は仏教での理想「解脱」なのではないのだろうか。宗教に詳しい人教えてほしいなーと思った。

 

 

○秘密とはなにか

このアニメの主人公三人組はそれぞれに秘密を持っている。なぜ秘密を持っているかというと、好きな人とうまくやっていきたいからだ。その場かぎりのどうでもいい人の前では人は秘密もなにもないものだと思う。

 

人と深くつながりたいがために、一部つながらない部分を持つ。これが秘密の構造である。アニメを見ていて、そんなことに気づいた。

 

それにしても、ストーリーの意味がわからないだけに、自分に引きつけて解釈してしまう。こういうのもおもしろいなと思う。

 

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