中華液晶タブレット「HUION Kamvas GT-191V2」を買ったので使用感レポ
今まで絵を描くのに使っていたのは板タブだった。ワコムのIntuos Proというやつ。でもここ最近、マンガやイラストの仕事が少し増えてきたので、思い切って液タブ買った。
タブレット業界は、板タブにしても液タブにしても「ワコムを使っておけば間違いないよ」という世界である。僕も最初はそれを見ていたのだけど、中華製液タブがいくつかのメーカーから出ていて、しかも値段がワコム製の1/3程度である。
ネットでよなよな検討を重ねた結果、結局タイトルの「HUION Kamvas GT-191V2」を買うことにした。
HUION Kamvas 液タブGT-191V2 AGガラス 筆圧8192充電不要ペン 19.5インチフルHD液タブ 左利きの方も利用可能液晶タブレット 1年保証付き
- 出版社/メーカー: Shenzhen Animation Technology Ltd
- メディア: エレクトロニクス
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19インチで56,000程度。ワコムとくらべると激安。
でも不安を感じている人も多いと思うので、同じようにネットで検討を重ねている人に向けて、使い心地をレポートしておきたい。
視差はほぼなし
中華液タブを買う人のほとんどが一番気にするのが「視差」なんじゃないだろうか。ペン先と描画マーカーのズレ。
ズレはほとんどなくて、もう全く気にならないレベル。
強いて言えば、画面の端の方になるとじゃっかん視差が出てくる。ただ画面の端って普通は「ツールアイコン」をタッチするときくらいにしか使わないので、やっぱり使っている分には気にならない。
発熱もあんまりない
液タブは発熱がすごいよって聞いていたけれども、この機種に関してはそんなことはない。3~4時間起動していたら、ほんのりあったかいかなってくらいの感じ。
放熱する工夫を色々考えていたのだけれども、特に必要なさそうだ。
タッチ機能はない
ワコムの液タブはペンとは別に「指」でタッチできるタッチパネル方式らしい。HUIONにこの機能はついていないけれども、絵を描くときに指は特に使わないので必要ない。
液晶の色が白っぽい
ここに一番違和感を感じる人が多いと思う。色は全体的に白っぽくなってしまっている。マンガのような白黒イラストを描く分にはなんの問題もないけど、綿密に色を考える人は、別のディスプレイで色を確認しながら作業を進める必要があるだろう。
僕の絵柄は色をそこまで気にしないタイプなので、これでも全然いいかなって感じです。
— 斎藤充博 (@3216) 2019年6月17日
僕の絵は こういう感じのやつです。まあだいぶかんたんというか……。
スタンドが便利
最初から液タブの角度を変えられるスタンドがついている。別に買うと1万円以上はするので、これも助かる。
19インチはちょうどいい
もう少し小さいサイズもあるけれど、19インチでよかったと思う。絵を描くのに十分な広さ。また重さがそこまででもないのがいい。描かないときは机の端に移動してくこともできる。
ショートカットボタンがない
この機種にはショートカットボタンがない。そこで左手ツールを買った。
XP-Pen キーボード カスタマイズ 液タブ用 ワイヤレス ホイール 便利なホットキー 左手デバイス AC19 Shortcut Remote
- 出版社/メーカー: XP - Pen
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左手ツールっていろいろな製品が出ているんだけれども、ホイールがついていたり、値段が4,000円程度と安かったりするのがよくて、これに決定。
悪くはないんだけれども、ちょっとボタンが少ないかな~という気がしないこともない。
液タブ自体にボタンがついている場合とどっちがラクなんだろう? 独立しているデバイスの方がラクなような気がする。
ペーパーライクフィルムを買ったらさらに書き心地はよくなった
こういうの。摩擦が増えてかなりいい感じ。ただペン先の減りは早くなるね。
絵を描くのが少し楽しくなった
やっぱり自分の見ているところに線が引けるのはいい。絵を描くのがちょっと楽しくなった。板タブはけっこう我慢しながら描いていたんだな、ということにあらためて気づいた次第。
疲労感も軽減されたので、絵を長時間描くことができるようになったのもいい。生産性アップだ。
次回予告
液タブが安く買えたので、机を買い換えて、ディスプレイアームを買った。 これもすごくよかったのでまた次回報告します。