ふしぎブログ

指圧師・ライター斎藤充博の日記

電光石火について

ぼくは今までの人生で電光石火という言葉を辞書で引いたことがあるだろうか。たぶんないと思う。でも意味はわかる。速いことだ。

 

なぜぼくは辞書で引いたことのない四字熟語の意味を知っているのか。それは電光石火という言葉自体に速さを感じさせる何があったということだと思う。

 

漢字でいうとまずもって「電」が速い。「光」はもっと速い。相対性理論である。

 

「石」「火」はそれぞれ単体では速くないが、「石火」とまとめると急に速くなる。火打ち石でカッとやるイメージ。さっきの相対性理論にくらべて急に身近なイメージになってきた。いやでも、実際には大阪のヘンな居酒屋でしか火打ち石を使っているところなんて見たことないけど……。

 

そういえば音の響きも「せっか」はなんか速い感じがする。「でんこう」でためて、「せっか」で解放する感じ。

 

このように電光石火は言葉自体に速さを感じさせる要素がてんこ盛りである。

 

ちなみに言葉にその意味を感じさせられない言葉は間違って覚えられやすい。「おっとり刀」とか。なんかゆっくりしているような気がするでしょう。「カオマンガイ」とか。なんか食べ物じゃなくて顔のでかいおっさんのような気がするでしょう。しなければ別にいいです。

 

さて、ここに来て急に電光石火の意味が「速い」ってことじゃなかったらどうしようという気がしてきた。でもそうかんたんに辞書は引かないぞっと。

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