2時間ググればネタは見つかる
外食グルメサイトで執筆している。
記事で取り上げるべきおもしろいお店が見つかっていれば、それですんなり話は進むんだけど、自分自身がグルメでも何でもないために、毎回「ネタ」を考えることになる。
まず最初に、深く自分の記憶を探り当ててネタの「核」みたいなものを探してくる。そういえばこの間にテレビで「ぶっこみジャパニーズ」という番組をやっていた。海外で流行している「間違った日本文化」に日本から本場の職人が訪れて、間違いを正すというものだ。
この「間違った日本文化」がけっこうおもしろい。日本人の発想でぜったいに出てこない寿司とか、メチャクチャな空手とか、インチキ剣道とか。間違いを正さなくて良いから、もうそのままずっと見ていたい。というか、テレビに出てきた間違った寿司を食べて見たい。
調べてみると海外では寿司は独自の文化を形成しているようだ。そういう寿司って日本国内で食べられないものか。都内にアメリカン寿司の専門店があったら行ってみたいよな……。聞いたことがないけれども、あるかもしれない。
ここまで思いついたら、ネタにするまでもう少し。グーグル検索でありとあらゆる語句を使って2時間くらい検索する。とにかく時間をかけてあきらめないことが肝要だ。そしたら、東京都内にあった! アメリカン寿司の専門店! ちょっとウケそうじゃないですか。
これで「ネタ」になる。編集部に提案してみたらOKが出た。取材の許可どりをする。ところが、近々業態変更をするとかで取材NGが出てしまった。
…………とまあ、こういう感じ。
外食の店は「こんな店があったらおもしろいな」というのを2時間かけて探すとだいたい出てくる。とにかく2時間かけるのが重要、という話でした。