「ふつう」のクリエーターの話『すこし低い孤高』
香山さんとラショウさんの本『すこ低い孤高』を読んだ。クリエイター2人が仕事論を往復書簡という形式で語っている。特徴はクリエイター論なのに「すこし低い」というところ。
この本のターゲットは「これからフリーランスのクリエイターになろうとしている人」だと思う。この本に書いてあるのは誰もがやっているけれども、いちいち文章に書いたりしないフリーランスの心構えだ。
なんで誰もが書かないかというと、そんなにウケないから。「好きなこと」と「お金」の間でバランスを取ろうともがいている姿というのはダサく見えてしまう(本当はそれはかっこいいことなんだけれども)。どっちかに振り切れていれば、なんか話として見栄えがする。
僕もライターなのでいちおうクリエイターだと思っている。それでこの本を読んだけれども100%共感しかない。あるあるみたいな感じで、極端なことが何も書いていない。それなのに仕事論としては新しく見える。ベストセラーやバズっている仕事論がいかに机上の空論や特定のドグマに寄っているかということだ。
こういう話って、ほんとうに友達がいないと聞けない。「フリーになろうかな」なんて思っている人は一度読んでみるといいと思う。
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