ふしぎブログ

指圧師・ライター斎藤充博の日記

サーモンランがこわい

スプラトゥーン2やってない人には全然わからない話です。

 

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サーモンランがこわい。ゲーム中では「アルバイト」って表現されているんだけれども、あれはどう見ても「非合法なバイト」だよね。

 

サーモンランをこなすと「クマサンポイント」が発行される。それをバイト斡旋所とは別の場所にある(ただしごく近いところにある)換金所でお金と交換する。

 

この様子が、まるっきりパチンコ屋の景品所と同じなのだ。たぶんスプラトゥーン2の世界では金イクラを採ることに報酬をだしてはいけない、みたいな法律があるんだろう。

 

クマサンのセリフもいちいち迫力がある。裏社会の人がカタギには紳士的に接している、みたいな雰囲気。

 

(グリルが2体出てきた時)「ピクニックのようだね」

(濃霧の時)「希望が絶望にひっくりかえるのはいつもこういうときだ」

 

唐突に文学的な表現も使ってくる。教養もありそう。インテリヤクザだ、クマサン。

 

サーモンランの表現は完全に「毒」で、明るく楽しいゲームの中にこういうのが紛れてくるとヒヤヒヤしてしまう。

 

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そういえば、もう一つ任天堂のゲームの「毒」を思い出した。マザー2だ。あの世界で恐いのって2つある。

 

一つは「ストイッククラブ」。リゾート地にある秘密の会員制バーで、お金持ちが水を飲みながらただの石をながめて、哲学的なことを考えるというところ。

 

もう一つは「ムーンサイド」。大都会がサイケデリックな悪夢に包まれるんだけれども、その描写が異常に細かい。

 

どっちも今思い出してもゾッとするな……。

 

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任天堂って子供向けのゲームのイメージがあるけれども、毒の使い方もうまいな……。

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