「白夜行」よかった
いまさら?という感じですが。
最初の15%くらいがひどく退屈なんだけど、その「退屈さ」が伏線でありミスディレクションになっている、という構造。
ふつうミステリって冒頭の謎で読者をバーンと引きつけるんだけど、あえてそこを捨てて、もっと実りのあるものを狙っている。そしてそれが大成功してる。
読み終えたあとに、その退屈な15%を読み返す。みんなそうすると思う。
実はそこに主人公たちの感情全部詰まっていたのだ。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/05/25
- メディア: 文庫
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