中崎タツヤ『もたない男』という本に触発されて少し物を捨てた
中崎タツヤの『もたない男』という本を読んだ。
著者は不条理ギャグまんがの人なんだけれども、この本は全部文章のエッセイ。
とにかく著者が物を捨てるさまを書いているんだけれどこれがすごい。仕事場は物を捨てすぎて、不動産屋の内見みたいになっている。定規が長すぎるので半分切って捨てる。ボールペンのインクのなくなった分だけ捨てる。本は読み終わったところまで破って捨てる。
断舎利ってブームが一時あった。でもそういうレベルの話じゃなくて、行き過ぎた趣味というか、強迫観念っぽい。アマゾンのレビューには「片付け本かと思って買ったけれども役に立たなかった、星一つ」的な感想がチラホラあった。
実用本ではないとはいえ(実用本でないからこそかも)、この本を読むとやっぱり自分でも物を捨てたくなってくる。ついに5年以上着ていなかったウェットスーツを捨てられた。すごくスッキリした。
でもボディーボードはまだ捨てられなくて、そんなにビーチに対するあこがれ強いのかよと、自分で自分にあきれる。