ふしぎブログ

指圧師・ライター斎藤充博の日記

救急救命士の話

人から聞いた話。

救急車を呼んだ時、患者本人が救急車に乗ることを拒否することがあるそうだ(特に認知症の老人などで、家族が救急車を呼んだ場合)。

そういう時に救急隊員はどうするか。むりやり車に乗せることはできないので、なんとその場で「説得」をするらしい。長い時には30分以上に及ぶこともある。

微妙な話なのだが、説得している途中で患者の容体が悪化して気を失ったら、もうそれは連れて行ける。たしかに気を失ったらそれ以上許可を得ることはできない。

そうすると救急隊員としては説得が長くなってくると「気を失ってくれないかなーそうすればもう話は早いんだけれどなー」って思うようになってくるんじゃないのか。救急隊員としては認めないかもしれないけれど、心のどこかで絶対そんな気持ちが出てくるはず。

ある意味説得のゴールが「意識の喪失」になるというのは、ほんとうに特殊も特殊な世界の話だな、と思った。

想像図。

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