ふしぎブログ

指圧師・ライター斎藤充博の日記

エーデルガルトとリシテアのことを考えると胸が苦しくなる

ファイアーエムブレム風花雪月というゲームの重大なネタバレ感想です。

 

 

ファイアーエムブレム風花雪月というゲームはめちゃくちゃおもしろい。ゲーム部分にはいろいろと難があると思うのだけれども、それを補ってあまりあるのがキャラクターの魅力である。

 

僕が好きなキャラはエーデルガルトとリシテアだ。

 

いま文章を読んでいる人は、この2人について完全に理解していると思われるが、改めて解説させていただきたい。

 

エーデルガルトは皇帝の娘である。意志が強く、行動力がある。それはリーダーとして人を引きつける魅力にもつながっている。

 

リシテアは弱小貴族の娘である。「天才」と称されるほどの頭の良さがあるが、子どもっぽいところがある。

 

2人の共通点は髪の色だ。それは拷問のような人体実験により2つの紋章を体に宿しているという経験の証でもある。

 

人体実験のトラウマにより、エーデルガルトは「紋章のない世界を」実現するべく戦争を起こした。リシテアは「ただ両親と安らかに暮らしたい」と願っている。

 

同じ辛い体験を持っているのに、そこから願うことは正反対なのだ。2人が持っている人間性を強烈に対比していると思う。

 

そして、2人ともわりと不幸なところがポイントである。

 

例えばトラウマとも言える辛い体験をして苦しんでいる人にこんなアドバイスが考えられると思う。

「これバネにがんばりなよ」

「やり過ごしなよ」

どちらが正しいだろうか。

 

ファイアーエムブレム風化雪月の場合、前向きになっているのがエーデルガルトで、やり過ごしているのはリシテア。どちらも不幸になっている。

 

そういうわけで、僕はエーデルガルトとリシテアのことを考えると胸が苦しくなるのだ。

 

 

 

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