ふしぎブログ

指圧師・ライター斎藤充博の日記

短歌教室に通っている

短歌教室2回目。

 

通っているのは奥村晃作先生の短歌教室だ。僕が単純にこの人のファンで、ぜひ本人に会ってみたい、話をしているところを見たい、そういう気持ちで教室に通っている。ライブみたいなもんだ。

 

奥村晃作先生の短歌でいくつか好きなのをあげる。

 

次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く

不思議なり千の音符のただ一つ弾きちがへてもへんな音がす

運転手一人の判断でバスはいま追越車線に入りて行くなり

信号の赤に対ひて自動車は次々止まる前から順に

 

技巧的な部分は僕にはわからない。ただ、どれも視点がすごい。当たり前のことに気づくという、視点。この世界にこういう視点があるということが僕にとって救いになる。おこがましいようだが、できれば自分の中にも、ちょっとでもとりいれたい。

 

「奥村先生のように詠みたい」という気持ちを持つことは、それ自体がきっと奥村先生の短歌から遠ざかることになるかもしれない。でもそれでもいいと思う。

 

今回は

密室で三十五種の海苔を食べ全部の味が違うの怖い

 という歌をほめられて嬉しかった。

 

この歌は以前デイリーポータルZでやった記事のできごとそのまんまである。

そもそも海苔ってどんな味だっけ? 24種類の高級海苔食べくらべイベント :: デイリーポータルZ

……いま確認したら35種じゃなくて24種だった。まあいいか……。

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