すべての結婚は契約結婚なのでは?
「契約結婚」という言葉はよく考えるとおもしろい。
この言葉がはやったのは、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」からだろうか。そこで出てきた契約結婚は「お互いに恋愛感情を持たない男女が結婚する」というものだった。(ドラマでは結局恋愛になるんだけれども)。
しかし、現実の結婚は「契約」以外の何物でもないと思う。合意した2人が、役所に書類を提出する。これが結婚だ。結婚式などはあくまでも結婚という事実に付随する儀式である。
結婚は、とにかく続けることが前提の契約だ。そのために契約した瞬間から2人の関係にもちょっと変化がある。社会的には、税制や福祉などが2人で暮らすことに有利になる。解約するときには、なにがしかのペナルティをともなうことが多い。
……やっぱり契約じゃないのかな、と思う。
*ひょっとしたら世の中の人は「契約」という言葉に何か冷たい物を感じているのかもしれない。