ゼスプリのCMがものすごくおもしろいのにぜんぜん話題になっていないなと思う
これです。
テレビでもけっこうやっているのに、そんなに話題になっていないような気がする。どこがすごくおもしろいのか、一度全部説明させてほしい。
いじめられているゼスプリ。
果物売り場には社会があって、果物達がコミュニケーションをとっている。未知の世界である。まずこの時点でだいぶおもしろい。
「キウイはすっぱいぱい キウイはすっぱいぱい」というはやしことば。
果物達の間で「すっぱいのがはずかしい」という価値観があるのか。その価値観が斬新。
いじめているのはリンゴ、オレンジ、バナナ。この中で全く酸味がないのはバナナくらいだろう。オレンジなんてそこそこすっぱいと思う。
オレンジは「すっぱさもおいしい」と主張するべき立場じゃないのか。オレンジの性格が最悪である。
いじめられて泣いちゃうゼスプリ。このシーンはとにかくかわいい。泣くなよ。
ポチャン
「……甘い」
このセリフが衝撃的。同じ果物売り場の仲間をあんなにいじめていたリンゴなのに、自分の味覚には正直なのだ。
というか、キウイの涙も甘いというのが、どこか違和感ある。なんだろう、これ。
ヤバいのがこのシーン。他の果物達が口を開けて涙を飲みに来るんだよね。
「果物達は甘い物が大好き」ということがわかる。君たちも甘いんじゃないの? 世界観それでいいの?
そんな中、ゼスプリが「おれたちは酸っぱくない!」って絶叫する。いま初めて気づいたような言い方をしているように聞こえないか。
ひょっとしたら、リンゴが「甘い」って言う前は「おれたちはちょっとは酸っぱいもんな……」って感じで、自分に自信がなかったのかもしれない。
15秒でこんなに情報詰めこんでくる世界ってある?
全てのシーンがおもしろすぎて、みんな笑いどころがわからなくなっているのかもしれない。もう僕はテレビでこのCMがかかった瞬間に笑ってしまうようになってしまった……