恋愛相談に意味はあるのか
結婚してから、治療院のお客さんに恋愛相談を受けるようになった。
といっても、「この人なら的確なアドバイスをしてくれるに違いない」というよりも「ふーん。この人にもそういう感情があったのか。それならこういう話も通じるかしらね?」という感じ。期待しないのは多分正解だと思う。
ただ、何人かの話を聞いていて、ふと思ったことがある。「とにかくどんどん前に進めればいいんじゃないの?」ということだ。
つまり
デートに誘ってもいいか悩んでいる人は、誘うしかないし
告白してもいいか悩んでいる人は、告白するしかないし
ふられた人は、次の人を探すしかない
これを繰り返せばいい。というか、それしかないと思う。でも、本当にアドバイス通りに、そんなことが次から次へとできるとしたら、それは恋じゃないような気がする。なんだろう。恋よりも「営業」って感じがする。
もっとも、あんまりハッキリ言うのもアレだから、そこは言い方を変えながら、その人の気持ちによりそう感じ言葉を探っていくわけだ。ぐちゃぐちゃと。
なにかこう、話を聞かせる、なんか言い合う、反感を覚える、納得をする、モヤモヤする、みたいな一連の流れ、時間の費やし方って、たぶん意味がある。効率は悪いんだけど。人間だから、そういうことが必要になる。
たぶん、恋愛に限らず、全ての相談がそんな気がする。相談とはぐちゃぐちゃと時間を費やすこと。