ふしぎブログ

指圧師・ライター斎藤充博の日記

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「相手は自分と同じかも」と考えるだけで緊張が減る

唐突にコミュニケーション術みたいな事を語り出そうと思う。

 

僕はわりと人見知りで、初対面の人と話すのは、かなり緊張する方だ。

ところが指圧師になってしまった(なりたくてなったんだけどさ)。

密室で、二人きりで、初対面の人と話をしなくてはいけない。

そうじゃない場合もあるけど、そういうシチュエーションはすごく多い。しかもマッサージを好むのは、女性が多い。

考えただけでも胃が痛かった。

初めての施術をする前には、本当に心が落ち着かなくて、クヨクヨしていた。だけど、お客さんが来る直前でふとこんなことを思いついたのだ。

 

「ひょっとしたら緊張しているのは自分だけじゃなくて、お客さんもそうなのではないか」

 

ピッコーン! である。

 密室で、二人きりで、初対面の人と話をしなくてはいけない、というのはお客さんも同じこと。そういえば、自分自身が初めて個人経営の治療院に行ったときも、かなり緊張をしていた。

そう考えると、自分のやるべき事が見えてくる。お客さんには「人見知りである自分が、他人にしてほしい態度」をとれば良い。

 こう考えると、何もむずかしいことはない。緊張せず普通に接することができた。

 

***

 

この「ひょっとしたらお客さんも自分と同じなのではと考えてみるメソッド」は色々なところで応用が利くことがわかってきた。

例えば……

「仕事の面接に行く。面接でうまくしゃべれるだろうか?」

みたいな時。緊張しますよね。でも相手はこう考えているかもしれない。

「採用の面接をする。相手が採用するべき人間かどうか、ちゃんと見極められるだろうか?」

自分が面接官だったら、絶対にこういうことを考えて不安になると思う。そして、自分を面接するのはそんな面接官だとしよう。うまくやれなくても、粛々とこなしていれば、ちゃんと見ていてくれるのではないか。

 

デイリーポータルのイベントだと壇上でおもしろプレゼンをすることがある。

「ものすごくスベったら、どうしよう」

と思うけど、お客さんも

「このライターがものすごくスベったら、この場にいる自分たちもいたたまれない、どうしよう」

って思っているはず。実際に、客席の緊張感ってそういう気持ちが作り出していると思う。

自分がお客だったら、プレゼンターにはデカい声で内容がわかるように喋ってもらって、笑うタイミングがきちんと表現されていれば、ひねくれずにきっちり笑う。

だから、プレゼンターである自分はそうればいい。

 

その他にも

「商談をしてるが、相手の行っていることの意味がわからない。話を止めて聞き返してもいいものか?」

↓↑

「今自分が一方的に喋っているけど、本当に聞いている人は意味がわかっているのか?」

 

「今自分が編集者に送ろうとしている原稿、つまらなかったらどうしよう」

↓↑

「ライターから受け取る予定になっている原稿、つまらなかったら、どういう言い方をしたらいいんだろう」

と、いろんなところで使える。対人で緊張しそうになったら、一度こういうことを考えてみるといい。かなり動きやすくなる。

 

***

 

ところで、「人が自分と同じ事を考えている」というのは、ただ自分が動きやすくするための設定で、実際にはそんなことはない。世の中いろんな人がいて、いろんな事を考えているはずだ。

しかし、実際にやってみると意外とうまくいく。案外、特定のシュチュエーションにおいてはみんな同じような事を考えるものなのかもしれない。

 

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