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ふしぎブログ

指圧師・ライター斎藤充博の日記

ビラ配りのバイト

またバイトの話を思い出したので書く。

専門学校時代に一番メインの収入にしていたのは、大宮駅前のコンタクトのビラ配りだ。時給1200円貰えた。

このビラ配りという行為、なかなか実らない宣伝である。14時から20時の6時間ビラを配って、渡せるのがだいたい100枚くらい。

この前提で計算すると、ビラ一枚渡すのに72円かかっている。高い。

ビラの配り方にはコツがある。一番効果があるのは、無償でなにかサンプル品を配っている人のすぐ後ろにつくことだ。サンプル品を受け取った後にサッとビラを渡されると、ついついみんな受け取ってしまう。このやり方をすれば普段の5倍くらいはハケる。サンプル品を配っている人には強烈に嫌われるが、知ったことでない。

「ビラ配りってサボれないの?」と聞かれることがある。
ビラ配りの監視役(本人はプロモーションコンサルタントとなのっていた)がいて、一日の間に複数の現場を見回りに来る。基本的にはサボれないのだが、ぼくはこの監視役のルーチーンを把握して、勤務時間中にマックでハンバーガーを食べたことがある。

サボっているはずなのに、いつもの100倍は張り詰めた。全然安らげなかった。ハンバーガーも急いで食べた。一気に飲んだアイス烏龍茶の冷たさは忘れられない。二度とやらなかった。

それでもこの仕事の不毛さに一矢報いた、と思った。

今でも駅前でコンタクトのビラを配っている人を見ると、あの時の気持ちがよみがえる。というか、時々大宮駅にビラ配りを見に行くことがある。

見ると「ああ……」という気持ちになる。いま僕はライターの仕事をたくさんするようになったけど、この「ああ……」うまく表せる言葉はまだ知らない。