シン・ゴジラを嫌う
ちょっと古い話になるけれども『シン・ゴジラ』はおもしろかった。会議のシーンも、電車のシーンも、ぐっと自分たちのこととして、リアルに迫ってくる感じ。興業としても大ヒットしていた。
ところが、あの映画をおもしろくもなんともないと言っていた人がいる。父だ。ふだん映画なんて観ないが、評判がいいので行ったらしい。
ぼくはなるほどな、と思った。というのも、父の仕事(この間退職した)とシン・ゴジラの世界が近すぎるのだ。父は通信インフラ関係の仕事をしていた。台風や災害がくれば、対応に追われる。
父は「ゴジラ、会議ばっかりしていて、なんにもおもしろくねえな」と言っていた。インフラの会社は固いので、あんな風に不快な会議も多いだろう。嫌な思い出をなにも映画で追体験しなくても……という気持ちだったのではないかと思う。全部想像だけど。
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それでは指圧師である自分はどうなのか。アマゾンプライムで『マッサージ探偵ジョー』というドラマが上がっていたので観てみた。
主人公はマッサージ師。訪問マッサージ先で殺人事件が起こり、主人公も容疑者として疑われることになる。ところが主人公は関係者をマッサージすることにより、筋肉の様子や経絡の様子などを把握。真犯人を推理する。
第一話だけ観てみたんだけど、これは……やっぱり、ぼくにはダメだー! ごめんなさい。
というわけで、仕事と近いとおもしろいフィクションもダメかもしれない、という話でした。
結婚記念日を早くも間違える
結婚記念日(入籍した日)を忘れた。まだ結婚してから半年経ってないのに。
夫婦そろっているときに人から「入籍日はいつですか」と聞かれて、僕が間違った日を言ってしまい、忘れているのがバレた形である。
個人的には日付などどうでもいいと思っている(いまこの瞬間平穏に暮らしていることが何よりも大事じゃないですか??!!!!!)。
しかし、そういう自分の考えが通用しない分野であることは重々承知。覚えていなくちゃ、ダメ!
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よくフィクションの世界で、旦那さんが結婚記念日を覚えていなくて、奥さんから冷たい目を向けられる、というパターンがあるだろう。あれが自分の身に起こるとは思ってもみなかった。
この後に妻がいろいろな語呂合わせなどで「結婚記念日の覚え方」を提案してくれた。ありがたいですね。
かわいいシャツ、妹とおそろい
めっちゃたのしい柄のシャツ買ったぞ pic.twitter.com/fOcnpuQeZB
— 斎藤充博 (@3216) 2017年7月28日
ふだん本当にユニクロばっかり着ている。ウェブ記事で被写体になることもあるけど、全身ユニクロになっていることも少なくない。
ユニバレ、という言葉があるだろう。ユニクロを着てるのはちょっと恥ずかしいことなのだ。
そこで、池袋パルコに出かけて買ったのがこの魚のシャツである。
これはかわいい。
かわいすぎるだろう。
ユニクロとは別の恥ずかしさがあるかもしれない。
でも気に入った。
ツイッターにあげたら(冒頭のやつ)、妹からラインが入った。
「どこで買ったの?」
シャツを買った店舗と、メーカーのURLを送る。
「このメーカー全部かわいいけど魚が一番いいな……」
とのこと。
なかなかわかってるじゃん。
ふざけておれとおそろいのを買えと返信したら、
「買う……」
まじかよ。
気持ち悪がられると思ったのに。買うんだ。
その後に妹が、本当にそのシャツを買ったのかどうかは、知らない。
ただし、34歳と31歳の兄妹が、おそろいの服なの、想像しただけで強烈なものがある。
指圧師とライターどっちが本業なの?
指圧師とライターをしている。一見全然違う仕事だ。この働き方についてよく質問を受けるので、まとめて書いてみたい。
どっちが本業なの?
自分の意識としては、どっちも本業。
というか、フリーランスなので本業と副業を分ける意味があまりないと思う。売れるもの全部売っているって感じ。
収入はライター関係(関係、とぼかしたのはマンガを描いたり、編集をしたりすることもあるから)の方がいくらか多い。
どっちか一本に絞る気はないの?
今のところそういう気持ちはあんまりない。
仕事って、毎日ずっと同じことをしているから疲れるのだと思う。指圧師もライターもずっとそれだけしてきたら大変そうだ。
たとえばの話なんだけど、毎日立ち仕事をしている人と、毎日座り仕事をしている人がいるとする。どっちも疲れるけど、お互いの仕事を半々に分担しちゃったら、ずっと疲れはラクになるんじゃないのかなあ。体は極力全体的によく使うことが大事だと思う。
会社員でも週の半分は営業をやって、残りの半分は経理をやったら、けっこう気分が切り換えられて楽しいのでは……? (でも書いていたらそんな会社ブラックの可能性高い気がしてきた)
相乗効果ってあるの?
あるあるあるある。めっちゃある。
ぼくが運営している下北沢ふしぎ指圧は、看板も何も出さない、ネットからの予約しか受け付けない治療院だ。こんなことができるのは僕がライターとして顔出しして記事を書いているからだろうと思う。実際記事きっかけで来てくれる人が半分以上だ。
急に治療院の予約がキャンセルになったときも、パソコンさえ持っていれば仕事ができてヒマにならずにすむからありがたい。(でもドタキャンや無断キャンセルは本当にかんべんしてね!)
ライターでも、指圧師の立場からの記事を依頼されることはたくさんある。マッサージやストレッチの解説の他に、マッサージマンガの原作をやらせてもらえたこともあった。
ぶっちゃけ、おすすめ?
1つの仕事するよりも疲れにくいし、相乗効果もある。精神的な逃げ道もある。おすすめ。
複数の仕事をするのはむずかしいのか
むずかしくないような気がする。
いい例かどうかわからないけど、会社勤めしながら子育てをしている人は、もうすでに2つの仕事をやっていると思う(子育てには金銭が発生しないけど、立派な仕事なのでは)。
むしろ完全に1つだけやっている方が不自然かもしれない。
ぼくはあと2つくらい仕事の種類増やせないかな、って思っている。
『青高チア部はかわいくない!』この絵柄でスポ根もの
女の子をシンプルな線でかわいく描くイラストレーター、CONIXの初めてのマンガ。
イラストレーターの描くマンガだから、アーティスティックでフワッとしたストーリーかなと勝手に思いこんでいたんだけど、全然違った。
モテたい、という動機でチア部に入部した女の子がクセのある先輩にしごかれながら、少しづつ成長してゆく。周りの人たちも確執やコンプレックスを抱えて、けっこうどろどろしている。チアの内容も詳しくかかれている。
もう完全なスポ根マンガ!
それがこの絵で表現されると、なぜか真に迫って来るものがあって、一巻の最後の方はウッっとなってしまった。
この人の描く女の子がかわいいのは知っていたけど、男の子ものすごくかわいい。ついでにいうと描き文字もかわいい。
今後のリクエストとして、動物出てこないかなあと思う。かわいい動物。2巻で部員がみんなで町田リス園に遊びに行く回がほしい。