本音と裏腹
4月くらいになると、新社会人がツイッターで自分の勤めている会社をひどく褒めていたりする。
「先輩いい人たちでよかった」「会社たのしい」「仕事やりがいある」
みたいな感じで。
ぼくはこういうつぶやきを見るのがすごく好きだ。たいてい、本人の気持ちと真逆だからである。そして、本人も自分を偽っていることに気づいていない。
自分の社会人生活はこうありたい、いや、絶対こうあるべきだ、という心の叫びが過酷な現実に圧力をかけられ、その反動でプシュッとでてきているように見える。
こういう人は半年経つと会社を休むようになり、第三クォーターあたりで退職していたりする。
似たようなのに、新婚さんが結婚生活を褒め称えるツイートもある。
海辺でカップラーメン食べたらおいしいんじゃないか
海とカップラーメンは相性が良さそうである。
ものすごくうまい。
なんとなく海を撮ったら青春カップルが写っていた。夏はこれから。
タンデムのライブ
タンデムとはライターの玉置さんがやっている二人羽織のライブのことだ。
二人羽織の前におれと玉置さんが入り、歌を歌う。後ろにはそれぞれプロミュージシャンが入る。
今日はライブだった。ライブは3回目だ。
これは一体なんだろうといつも思う。みんなそんなに楽しいわけでもないし、(とくに後ろのプロミュージシャンの人は大変そう)仕事になるわけでもない。
でも頼まれると断われない。
そう、なにかが。
今までおれの知らなかったなにかが、ありそうな気がするのだ。この方向性に。みんなそれでやっているんだろう。
まあやってみるとそんな大したこともなくて、なんだかなあって感じで終わる。まるで言葉にできないんだけど、このモヤモヤ感がエンタメであることは間違いない。
最後に歌手のひよせさんに「声ちゃんと出てたよ!」って言ってもらえてうれしかった。
今回はキッスをやりました。
『星籠の海』が女ディス小説だった
島田荘司の『星籠の海』がおもしろかった。瀬戸内海を舞台に歴史と陰謀が交錯する冒険ミステリー。御手洗潔も最初から出てきて大活躍してくれるのがうれしい。上下2冊の大長編だが一気に読み終えてしまった。
本筋とは関係ない(テーマ的にある?)ところでおもしろかったのが、島田荘司の女性観だ。出てくる女性登場人物が、全員ものすごいバカなのである。今までも島田荘司の小説って、そういう傾向あったけど、ここまでではなかったと思う。
モブ的に出てくる女性はみんな御手洗と石岡のBL行為を期待してハアハアしているし、たまたま御手洗が乗り合わせたバスの女性運転手も運転をミスる。物語に絡んでくる女性主要キャラも、ちょっとどうなんだよ……しっかりしてくれよ……という感じ。あきらかに作者の女性に対する偏見だ。
しかし、その偏見が読んでいてみょうにおもしろい。たぶん女性が読んでもそんなにイヤな感じはしないだろうと思う。エッセイや、ツイッターなんかで直接的に偏見を語ると、本当にイヤな感じしかしないが、作品に込められた偏見はおもしろい。
ちなみに星籠の海は6/4に映画で公開される。映画ではこの部分は完全になくなっているだろうと想像する。
一番おいしいソフトクリーム
世界で一番おいしいソフトクリームはミニストップで売っているやつだ。
なぜかというと「よっぽどソフトクリームを食べたい時じゃないと食べない」から。つまり食べる側のモチベーションが高い。観光地で雰囲気に流されて食べるやつとは違うのだよ。
ソフトクリームを食べたくなるのは
・腹が減っている
・喉が渇いている
・疲労が溜まっている
・心が折れそう
そういう時。
これは、プチ極限状態だ。
ソフトクリームというと女子供の食べ物だと思われがちだが、意外とおっさんもよく食べている。おっさんが一人ソフトクリームを食べている姿を見るのも好きだ。
プチ極限状態から抜け出している、その瞬間を見ることができるから。みんな動物のように無表情で食べている。