タンデムのライブ
『星籠の海』が女ディス小説だった
島田荘司の『星籠の海』がおもしろかった。瀬戸内海を舞台に歴史と陰謀が交錯する冒険ミステリー。御手洗潔も最初から出てきて大活躍してくれるのがうれしい。上下2冊の大長編だが一気に読み終えてしまった。
本筋とは関係ない(テーマ的にある?)ところでおもしろかったのが、島田荘司の女性観だ。出てくる女性登場人物が、全員ものすごいバカなのである。今までも島田荘司の小説って、そういう傾向あったけど、ここまでではなかったと思う。
モブ的に出てくる女性はみんな御手洗と石岡のBL行為を期待してハアハアしているし、たまたま御手洗が乗り合わせたバスの女性運転手も運転をミスる。物語に絡んでくる女性主要キャラも、ちょっとどうなんだよ……しっかりしてくれよ……という感じ。あきらかに作者の女性に対する偏見だ。
しかし、その偏見が読んでいてみょうにおもしろい。たぶん女性が読んでもそんなにイヤな感じはしないだろうと思う。エッセイや、ツイッターなんかで直接的に偏見を語ると、本当にイヤな感じしかしないが、作品に込められた偏見はおもしろい。
ちなみに星籠の海は6/4に映画で公開される。映画ではこの部分は完全になくなっているだろうと想像する。
一番おいしいソフトクリーム
世界で一番おいしいソフトクリームはミニストップで売っているやつだ。
食べにくいというスペシャル感
居酒屋でコップからわざと酒をあふれさせて注ぐところってある。適量にしてくれよと思うが、あの飲みにくいのを口から迎えに行くのが、スペシャル感なんだろう。量が多い気がするスペシャル。
ところで、焼鳥屋で似たような現象を発見した。
おわかりだろうか。
「肉を刺しすぎて持つところがほとんどなくなってしまった焼鳥」である。
ものすごく持ちにくい。……だけどスペシャル感だ。串に対して肉が多いから。
長い串をあらかじめ用意して食べやすくするのは、ダメなんだろう。不便を感じないとみんなハッピーになれないんだ。
ブルーボトルコーヒーのすぐ近にある「ARISE」カフェが激ウマだった
清澄白河に用があったので、ちょっと前に話題になっていた「ブルーボトルコーヒー」に行ってみた。
しかし着いてみると50人くらいお店の外で並んでいる。旬は過ぎただろう思っていたけど、まだこんなに人気があるんだな。
ここは諦めて違うカフェに行ってみたい。ブルーボトルコーヒーのすぐ近くの喫茶店は、ブルーボトルコーヒーにくじけた人でいっぱいになっているんじゃないか。
というわけで行ってみたのがブルーボトルコーヒーから徒歩30秒の「ARISE」というカフェ。
こっちもブルーボトルコーヒーほどではないのだけど人がたくさん来ている。こぼれた客をうまいこと拾えているのだろうか……?
この日は12種類のコーヒー豆が用意されていて、その中から選べるようになっていた。
こんな風に抽出しているところを見せて貰えて、おもしろい。ちなみにほとんど待たずにコーヒーを買うことができた。
店内には椅子はちょっとしかなくて、ほとんどの人が外のベンチで飲むことになる。
で、飲んでみるとこれがうまい。一番人気の「コーヒーの果実の味がする」というコーヒーを淹れてもらったんだけど、ほんのりとイチゴみたいな味を感じる。苦みもほとんどなくて、コーヒーよりも紅茶に似ている味。ブラックなんだけど、もたれる感じもなくてスルスルと飲めた。
これ、賑わっているのはブルーボトルコーヒーの近くにあるからじゃないな……とやっとここで気づいた。調べてみると、ここはブルーボトルコーヒーができる前からあったお店らしい。「ブルーボトルコーヒーからこぼれた客をうまくひろっている」なんて思っちゃってすいませんでした!!! また行きたい。