一番おいしいソフトクリーム
世界で一番おいしいソフトクリームはミニストップで売っているやつだ。
食べにくいというスペシャル感
居酒屋でコップからわざと酒をあふれさせて注ぐところってある。適量にしてくれよと思うが、あの飲みにくいのを口から迎えに行くのが、スペシャル感なんだろう。量が多い気がするスペシャル。
ところで、焼鳥屋で似たような現象を発見した。
おわかりだろうか。
「肉を刺しすぎて持つところがほとんどなくなってしまった焼鳥」である。
ものすごく持ちにくい。……だけどスペシャル感だ。串に対して肉が多いから。
長い串をあらかじめ用意して食べやすくするのは、ダメなんだろう。不便を感じないとみんなハッピーになれないんだ。
ブルーボトルコーヒーのすぐ近にある「ARISE」カフェが激ウマだった
清澄白河に用があったので、ちょっと前に話題になっていた「ブルーボトルコーヒー」に行ってみた。
しかし着いてみると50人くらいお店の外で並んでいる。旬は過ぎただろう思っていたけど、まだこんなに人気があるんだな。
ここは諦めて違うカフェに行ってみたい。ブルーボトルコーヒーのすぐ近くの喫茶店は、ブルーボトルコーヒーにくじけた人でいっぱいになっているんじゃないか。
というわけで行ってみたのがブルーボトルコーヒーから徒歩30秒の「ARISE」というカフェ。
こっちもブルーボトルコーヒーほどではないのだけど人がたくさん来ている。こぼれた客をうまいこと拾えているのだろうか……?
この日は12種類のコーヒー豆が用意されていて、その中から選べるようになっていた。
こんな風に抽出しているところを見せて貰えて、おもしろい。ちなみにほとんど待たずにコーヒーを買うことができた。
店内には椅子はちょっとしかなくて、ほとんどの人が外のベンチで飲むことになる。
で、飲んでみるとこれがうまい。一番人気の「コーヒーの果実の味がする」というコーヒーを淹れてもらったんだけど、ほんのりとイチゴみたいな味を感じる。苦みもほとんどなくて、コーヒーよりも紅茶に似ている味。ブラックなんだけど、もたれる感じもなくてスルスルと飲めた。
これ、賑わっているのはブルーボトルコーヒーの近くにあるからじゃないな……とやっとここで気づいた。調べてみると、ここはブルーボトルコーヒーができる前からあったお店らしい。「ブルーボトルコーヒーからこぼれた客をうまくひろっている」なんて思っちゃってすいませんでした!!! また行きたい。
餃子の羽
「羽根付き餃子」というものがある。
「餃子の羽根」はべつにうまい物じゃない。どちらかというと餃子を食べるためには邪魔だと思う。そもそも、羽根は餃子についた打ち粉が、水に溶けて焼き上がった物だ。餃子を焼く課程でできあがってしまう不純物である。
要らない物にもかかわらず餃子屋では「羽根付き餃子」というメニューを出しているし、クックパッドでは「羽根付き餃子の作りかた」なんてレシピがある。みんな羽根をありがたがっている。よく考えるとおかしい。
そんな風に餃子の羽根に対しては否定的な気持ちがあったのだが、この間蒲田で羽根付きの餃子を食べてみて考えが変わった。あきらかに羽根があった方が、ありがたい気分になる。
この羽根がどうしてこんなにもありがたいのか、わからない。理由もなくただただ羽根がうれしいのだ。
そこでちょっと思ったんだけど、自分が作っているレポート記事も同じような物かもしれない。
ふつうに考えたらデータと事実だけで淡々と書いた方が読みやすいし、時間もかからない。ぼくが物を食べて「うまい!」とうれしそうにしている写真は、本来掲載する必要のないものだ。
でも、そういうのがあったほうがみんな読む。そういう不純物というか、余計な物みたいなのがみんなけっこう好きなのだ。
いろいろ考えたのだけど、トータル的によい中華屋さん。
ふしぎ指圧3周年記念イベントをやりました
ふしぎ指圧が3周年になるので記念の会をやってみた。ネットで参加者を公募したらお客さんが13人くらい来てくれた。場所は下北沢のコワーキングスペース。ピザだけ用意して、お酒は各自持ってきてもらう形式。
それだけだと何か間が持たなそうなので、パワーポイントでスライドプレゼンをした。まあ雑談である。
・いいゴミのコーナー
・ボロボロの標識最新情報
・ふしぎ指圧で良くならなかった事例
・お客さんが書いた斎藤を主人公にした××小説
・××××でまずかった店
・お客さんからの質問に答えるコーナー
お客さんとの距離が近くて、むりやり笑わせる感じもあったけど、意外と盛り上がった。ネットで全然書けないような話をしたのが良かったと思う。ネットがきれい事ばかりなので、そうじゃない部分をしゃべるだけでおもしろくなるのだ。
実はふしぎ指圧を続けるということに、今までそんなに執着はなかった。自分の持っているスキルと、とれるリスクと、帰ってくるリターンを計算して、この形の仕事が最適かな……という状態が、たんに3年続いただけ。
でも、この日にみんなから祝ってもらって、初めて「もっと続けていきたいな」と思った。